世界中のアニメーションの評論や上映活動を精力的に行なっている土居伸彰さんの連載「Animation Unrelated」。土居さん率いるニューディアー主催のアニメーション・フェスティバル「GEORAMA2016」がいよいよ2月2日(火)から開幕します。というわけで今回はもちろんその話題。なんと1日1000円(前売券価格)という破格の料金設定で行われる「GEORAMAセレクション」(@座・高円寺)の上映作品や作家のトークセッションについて、その見どころを詳しく紹介してくれます。さあ、みなさんもアニメーションに対する概念ががらっと変わるような作品に会いに行きましょう!

「GEORAMA2016」メインビジュアル



GEORAMA2016でミクロとマクロの宇宙がつながる


文・写真=土居伸彰


 2月2日からいよいよGEORAMA2016が始まる。2014年4月、閉館間際の吉祥寺バウスシアターにて開催した第1回から約2年ぶりの開催。GEORAMAは僕が立ち上げたアニメーション・フェスティバルで、「アニメーション概念の拡張と逸脱」をスローガンに掲げている。世界の見知らぬアニメーション作品を紹介し(「アニメーションってこんなことができるんだ」とその概念を拡張)、アニメーションの見せ方でいろいろと実験をしてみる(アニメーション概念の逸脱)、そんな試みだ。

 だが、拡張と逸脱なんてことは掲げるものではない……単に上映するだけじゃダメだ、という思いが、今回のGEORAMAをとんでもなく多彩なものにしてしまった。ビックフォードと日本のミュージシャンが対決するライブあり、どう考えても赤字にしかならない展示あり……今回本当にいろいろとやりすぎてしまって、キャパオーバーギリギリの運営となってしまっている……。
 今回はブルース・ビックフォードは来るわドン・ハーツフェルトは来るわで本当に派手な感じが漂っているのだけれども、その陰にどうも隠れてしまいがちな「地味な」ほうにスポットを当てたい(ありがたいことに「派手」なプログラムはチケットもかなり売れてくれているし……)。なので今回は、座・高円寺会場で開催される、上映ベースの「GEORAMAセレクション」のほうの話を。

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