「任・ヒスロム鳩舎」として日本鳩レース協会に所属し、レース鳩の飼育もするヒスロムによる不定期連載の「人と伝書鳩〜東方編〜」。前回の仙台に続き、第2回目は5月に訪れた青森の鳩舎について。青森中央連合会会長の工藤さんの案内で青森の鳩小屋を巡ります。鳩舎毎に工夫されており、飼い主の生活も浮かび上がってきます。



文・写真=ヒスロム


2015年の6月末、青森を訪れた僕たちは、任さんに紹介してもらった青森中央連合会会長の工藤さんとお会いした。←(「ヒスロム日記第3回、6月28日」参照)

早朝6時より少し前、ホテルの部屋の電話が鳴り響いた。ぼやぼやしながら受話器を取ると、工藤さんだった。「今ホテルの前にいてさあ、渡したい物があるから」
ホテルの玄関先には朝日に照らされて輝く工藤さんの姿があった。片手にはダンボール。この展開はもしかして鳩!?と思ったけれど中身はぴかぴかのとうもろこし。「まだ時間ある?見せたいとこあるからちょっと付き合って」車に乗せてもらい青森空港の近くまで来た。「この道沿いにダムがあってさ、初めの訓練はここ。ここから鳩が飛んでいくのを見るのが好きでさ、一番好きなポイントかな」両側に小さな山があってダムはその谷に位置している。おそらく鳩たちは高く飛び上がり山を縫うように滑空する。すると間もなく青森市街が見えてくる。鳩たちにとっても気持ちの良い、飛びやすい場所なんだろうな。

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