
文・記録=ヒスロム
12月27日〜1月3日
昨年のGWに掘り起こし、埋まった切り株をまた掘り返す。
GWは根っこの大きさ、強さが予想以上で切り出す術がなく、皆で絵を描き埋め戻した。←詳細は2015年6月号ヒスロム日記第2回。
でも、この切り株はヒスロムにとってとても大切なので、どうしようかと、GW以後なんとなく考えていた。
ヒントは昨年、夏に行った高山建築学校でいただいた。高山はセルフビルドを中心とする創作活動を実施するサマースクールで、名立たる建築家が今まで参加してきた長い歴史を持つ。現在は蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)の岡啓輔さんらが中心となって毎年夏に行なっている。
約2メートルの穴を掘り、中をビニールで養生してコンクリートを流し、穴の表情を写しとりコンクリートを造るという手法を、高野君という学生が行なっていて、そのコンクリート造りを夜通し一緒に行なった。このプランはけっこうぶっ飛んでいて、ビックリ。穴の中で1年間コンクリートを寝かして今年の夏また取り出す。
この方法を応用して、あの切り株の根っこ部分の型枠をコンクリートで造ろう。そんで、その型枠に何かを流せば、根っこの形がとれるはず。
31日までは現場に通いながら再び穴が現れるまで掘り進めた。この場所の土を掘るのは3度目。自分たちが埋め戻した土をまた掘り出す。
久しぶりに漂ってくる土の匂いや感触が心地よい。切り株はこの辺りだろうと予測していた部分とは少し外れた所に現れた。
あぁこの部分の形はこうだったな。っと触りながら7ヶ月振りに現れた木の表情を確かめる。
31日から3日まではここでテント泊。4日に帰宅予定。あたりまえだけど、外なのでむちゃくちゃ寒い。ストーブを持って来たが殆ど機能せず。
東京から高野君が駆けつけてくれた。いざ、コンクリート造り開始。
砂・砂利は直ぐ近くの砂防ダム付近のやつがコンクリートに適した割合で混ざっていたのでそのまま使用。
木の表面の模様が上手く出るように、尚かつ取り出しやすい様に、ビニールで養生し、パズルの様に組み合わせながら切り株を覆って行く。
高野君はこの現場の夜景にとても感動して、帰る際も夜景を見て帰っていった。その後も友人たちが5人も現場に訪れてくれた。
ぷーちゃんと鳩舎で共に働いている中国人のシーさんが、中国のお土産にくれた食用鳩(頭も全部付いている)1羽を丸々スープに入れ、その出汁ベースに麺や野菜スープなどをいただく。
コンクリートを全て打ち終わった夜はバーベキューを行なう。肉旨い。
最終日、穴を埋め戻す。今年のGW掘り出しコンクリートを取り出す予定。
ちゃんと固まっているのか、どんな色になっているのか!?ってか、ちゃんとあの場所にいてくれるだろうか!?
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