映画監督の三宅唱さんがiPhoneで撮影し続けている映像日記をお届けする「無言日記」、今月2度目の掲載です。今回は2016年7~8月中旬に撮影された映像に加え、今夏公開された3本のアクション大作映画、『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』『X-MEN アポカリプス』『ゴーストバスターズ』を観て考えたことも。




映像・文=三宅唱


 『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』をみた。次号のポパイでもすこし書いたが、書き損ねたことを。マイケル・ベイとタートルズの組み合わせによる前作・今作をみたことで、それとはまったく異なるものとして、マーベルコミックス原作の映画がなんなのか、よくわかった気がした。 マーべル映画では、その荒唐無稽な世界に説得力を持たすためなのか、キャラたちが互いに刺すか刺されるか、とにかくその迫力に力点が置かれていると思った。というのも、タートルズ映画での戦いはほとんどアンパンマンVSばいきんまんのそれに似ている、と思ったから。アニメ版がそんなノリだった記憶がある。相手にとどめを刺す気がまるでしないし、タートルズが負ける気もまったくしない。マーベル映画においても、結論を先回りすれば主人公は負けないはずだが、映画をみている間は一応「やばいこれは負けるぞ!」とよく思わせられる。まあ毎回よくできているなあと。タートルズ映画はほぼそれをしない。となると、タートルズ映画では魅力をどこにおくか、ということになる。ドラマもサスペンスも必要以上にはひっぱらない(むしろ避けるか、ほぼ早送りみたいな展開。それはそれであっさりしていて、ウケるが、アリなのか)。そのかわり、キャラのみ、アクションのみ、ギャグのみに徹する、というかんじ。果たしてそれでいいのかどうかは知らないが、このクールな割り切りは、プロデューサーのマイケル・ベイによるものなのだろうか。マイケル・ベイ、はじめてウィキを読んでみたら、1965年生まれ。今のおれと同じ年齢くらいで『ザ・ロック』や『アルマゲドン』。アメリカすごいな。DVDスルーだった2013年の監督作『ペイン&ゲイン』はかなり面白くて、製作で入っていた『パージ』シリーズはかなりつまらなかった。

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