boidマガジン

2017年01月号 vol.2

『宇宙の柳、たましいの下着』放浪篇 #24 (直枝政広)

2017年01月14日 04:38 by boid
カーネーションの直枝政広さんがオーディオの工作や改良に奮闘する日々の中で出会った音について綴る『宇宙の柳、たましいの下着』放浪篇。第24回は、モービル・フィデリティ・サウンド・ラボ(MFSL)社が独自のマスタリング技術を駆使して復刻しているレコード"モービル盤”に関するお話です。モービル盤を聴く面白さ、そして同社から出ているボブ・ディランやザ・バンドのレコードの音について直枝さんが詳しく解説してくれます。




ヒョウ皮のふちなし帽の今


文=直枝政広


 今年の初聴きはやはりボブ・ディラン。『Bringing It All Back Home』MFSL盤MONO。このレコードを今度はハイレゾの24bit/96kHzでPro Toolsに取り込もうなどと、あれこれ配線をやっているうちにステレオの調整に入ってしまった。近年のプレスのMONO盤を聴く時はバリレラではなくDENONのMONOカートリッジDL102を使いたくなる。そもそもMCだが高出力ゆえ、MMでも十分と言われている。でもそれだと音がフラットだし、中途半端で全然面白くない。現在使用中のメイン・アンプMarantz SC7内蔵のフォノイコはPhono1[MC/MM]の調子が悪いと思いこんでいたが、使ってみるとあきれたことに正常に機能した。壊れているのはPhono1 Selectorスウィッチの方だった。ボタンを押して[MM]に切り替えると極端にぼやけた音になる症状ゆえ、MMカートリッジを使う場合はPhono2は使わずにMMフォノイコ→AUXの接続にしている。アンプ内蔵フォノイコのインピーダンスが10Ω、47Ω、100Ω、220Ωと切り換えが4段階ある。DL102は240Ωと大きいので受けを試しに220Ωに設定してみる。さすがにスピーカーからの出音は大きいが、Pro Toolsでモニタしても歪みはないし、インピーダンスが揃わない時のようなハムもないし丁度よい感じなので今は良しとする。しかし中途半端なインピーダンスだ…。ちなみにDL103の場合はその時の気分やその盤質の善し悪しで100Ωか47Ωで受けている。
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