小説家・桜井鈴茂さんのエッセイ連載「サバーバン・ブルーズを蹴散らしながら」第13回です。最近、多忙のせいもあってテレビやSNSをほとんど見ない上に、読書の時間や映画館に行く回数も減ってしまっているなか、桜井さんが唯一熱心にやっていることとは――





文・写真=桜井鈴茂


 こんにちは。情報弱者の桜井です。

 前々回、ぼくは、テレビはまったく見ないしインターネットもそんなに閲覧しないしSNSはアカウントはあるけどほとんど放置状態、多動性障害系の性質が近年とみに悪化してきて家ではじっくり映画を観ることができない、その上、最近は映画館にもあまり行っていない、本も(恥ずかしながら)あんまり読めていない……つまるところ、情報弱者なんです、みたいなことを書いた。でも、このまま情報弱者でいることに甘んじていると、新しい要素も驚嘆する場面も何一つない退屈な小説をいけしゃあしゃあと書いてしまうようになるかもしれない、もっと外部情報を貪欲に取り入れて自分を攪拌していかなければ、安易に出来上がってゆく自分を壊していかなければ、みたいなことも――最後の方はそのままコピペしました――書いた。今日はおおむねその続きを。

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