boidマガジン

2017年03月号 vol.1

樋口泰人の妄想映画日記 その29

2017年11月10日 16:23 by boid

boid社長・樋口泰人による2017年2月1日~10日の業務日誌ときどき映画&音楽&妄想日記です。先月から引き続き打ち合わせ三昧の日々。来阪して行った爆音ホラーナイトの音調整や、何かを変えようとしてし久しぶりに財布を買い換えたことから引き起こされた出来事のことも。



文・写真=樋口泰人


 気がつくと2月もまた、1月以上に忙しかった。打ち合わせばかりしていた。日記のためのメモも写真を残すのもままならなかった。そんなわけで今回は写真も少なめ。世界が狭まった気がする。体調は最悪であった。ただ、節分以降は、無理やりこれから流れが変わると言い聞かせて、なんとか最悪をやり過ごした。空元気である。でもまあ、空元気でもいつか本物になる。そんな気分にはなった。気分だけではなく、本当になんとかなってほしい。それだけ。


2月1日(水)
『PARKS パークス』のイヴェント打ち合わせのため、六本木ヒルズのアップル本社へ。先日のJ-WAVEといい、以前に行ったWOWOWやエイベックスといい、こうやってはるか都心を見下ろしながら日々仕事をする気分は、どんなものなのだろう。慣れないこちらはドキドキするばかりである。アップルの方たちはイヴェントにも協力的で、今後の展開が見えてきた。『PARKS パークス』だけではないその他のboidがらみのプロジェクトについてもできるのではないかと、妄想が膨らむ。

その後、某社と『PARKS パークス』のパッケージ、配信、テレビ放映などの権利についての打ち合わせ。具体的な数字を提示され、ぼんやりとしていた視界が晴れる。

帰り道にディスクユニオンに寄ってラムチョップの新作を購入。昨年末に発売になっていたのに買い損ねていたのだ。試しにレコードで買ってみたのだが、ラムチョップのような繊細な音作りだと、逆に今のCDならアンプとスピーカーさえしっかり揃えておけば、案外それの方がいいんじゃないかとも思った。聴き比べてみないとわからない。もちろんレコードがダメ、ということではまったくない。十分堪能中なのだが、レコードで聴かなければならないという何かが、レコードそのものから伝わってくるかというとそうではない。もし何かあるとすると、2枚組のA面からD面までの4つの面の表情の違い、ということになるかもしれない。4つの時間が流れる。CDだと一つの時間の流れとして感じるものが、レコードだと4つの時間の層として、横に並べられる。たてへの流れではなく、横への展開。このレコードの音の広がり、音の定位のさせ方の狂った感じは、そんな4つの面の展開と関係しているようにも思った。今目の前の空間の表層に、音がじわっと滲んでいく。

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