久しぶりの更新となる梅田哲也さんの連載「ほとんど事故」第30回目です。発した言葉やさまざまな記憶がどこかに存在し続けていて、時を経てまた出会うことについて。向こうからやってくるのかもしくはこちらから向かうのか、タイムスリップのような時の話を書いてくれています。


文・写真=梅田哲也

ロケットカウルてわかる? 昔な、ガキの頃に乗っとって、自分がいっちゃん高い、背の高いのん乗っとるつもりで走りまわしとってな、夜中にな、3時4時くらいに高速の下走っとったら隣りにごっついトレーラーが寄せてきて、それがな、トレーラーに船積んどったんよ。こんなでっかいヨットやで、ほんまにもうごっついやつ。マンション積んでんか思たもん。ほんで俺びびってもうてな、おしっこちびってもう、いつかこんなごっついトレーラーに乗ったろおもて、そっから車の免許とって、最初は2トン、そっから4トン、10トンてどんどん大きなって、ついにトレーラー乗るようなってな。でも4年前に、福井の方の高速で事故起こして、ジャックナイフゆうねんけど、後ろに引いてるトレーラーのほうがぐーっと運転席の俺を追い越していくわけよ、窓からこう、ぐーって近づいてくるのん、もう、恐怖で真っ青なるで、ほんまに。それがガシャーンぶつかって、トラック横転して、俺も逃げたけど、財布とケータイ取りに戻ったんや。そしたら別のトラックのおっさん、事故みて降りて来はった人が、行くなー!ゆうて、止めてくれたんや。爆発するぞーって。インターネットでニュースに載るくらいの事故やって、それでもう車はやめた

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