boidマガジン

2017年04月号 vol.1

樋口泰人の妄想映画日記 その32

2017年11月10日 16:26 by boid

boid社長・樋口泰人による3月1日~10日の業務日誌ときどき映画&音楽&妄想日記です。忙しさのあまりスケジュール管理もままならなくなり、事務所には荷物が増えるばかり。そんな中で観た渡邊琢磨さんが音楽を担当する映画『美しい星』(吉田大八監督)、『未来よ こんにちは』(ミア・ハンセン=ラヴ監督)、『T2 トレインスポッティング』(ダニー・ボイル監督)、そして牧野貴さんによる上映イヴェントのことなど。



文・写真=樋口泰人


 戸惑いと不安の中で心がスカスカになっていった。こんな1ヶ月は2度と過ごしたくない人生最悪の月だったとも言えるが、まあ、それゆえのギリギリの元気も出ていた。どうしてこんなに忙しいのかまったくわからないのだが、まったくわからない、という時点ですでに何かを間違えているのだからどうにもならない。一時はこの日記のためにメモを取り始めていたのだが、やはり三日坊主というか、その余裕がまったくなくなり、心のスカスカ具合と一緒になってしまった。そのスカスカ具合を埋めるようにboidの事務所には荷物が詰め込まれ、もはや空間がない状態となった。「身動き取れない」というのはこういうことだ。比喩ではなく本当にそうなった。さすがにもう無理、というところまできた。


3月1日(水)
久々に河村康輔くんと会った。夏に公開するザ・レジデンツの映画『めだまろん』の宣伝ビジュアルをやってもらうのだ。メールや電話ではやりとりしていたものの、会うのは1年以上振りではないか。まあ、相変わらずということに変わりはないのだが。3月21日からの来日公演に合わせての内輪の試写を17日に行う予定で、それまでには仮チラシをということで全然時間がない。
その後某社と『PARKS パークス』のパッケージや配信の打ち合わせ。公開以降の話も同時進行で進む。しかも来年とか再来年とか、先の長い話である。山積みの荷物の中ですることではない。
夜、神戸アートビレッジセンターから電話あり。担当者たちが3月いっぱいで契約切れ、再契約なし、という報告を聞く。せっかく神戸の爆音が形になり、昨年はGWにやっていた頃よりも動員が増えてこれでようやく次に進める、というところだったのだが。まあ、今年はこういう年なのだろう。

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