
「ブランクVR」完成間近
文=杉原永純
8/3-6のカナザワ映画祭2017 at YCAM、8/24-27のYCAM爆音映画祭の間に、無謀にも突っ込んでしまった「ブランクVR」。昨年からの「潜行一千里」で展示を企画するのはやめようやめようと思っていたのに(単純に仕事量の問題)、気づけばやっぱり今年も手を出してしまっている。
昨年夏に染谷将太監督たちとYCAM館内で撮影を進め、今年の8/11(金・祝)に野外上映でお披露目する短編映画『ブランク』。その撮影風景を360°カメラで記録しておこうといったのは、芸大の同期で、今回の染谷企画を繋げてくれた金林プロデューサー。
正直、映画の撮影現場をVRで体験するってどうなのか、出来上がってくるまでなかなか落ち着かなかった。それって面白く映るのか、と。しかし幸いにもぼんやりした不安を覆して、360°カメラの無差別性が際立つような映像になっていて、それが面白い。VRカメラはこれからどんどん高精細に、様々な可能性が秘めているが、今回それをとてもプリミティブに活用している。

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