
映像・文・写真=三宅唱
4月上旬から7月上旬までの無言日記。
4月末に引越をした。そこに二週間だけ住んだ後、5月中旬から6月末まで函館にいた。『きみの鳥はうたえる』というタイトルの新作映画をつくっていた。自分にとってはこれまでで最も長い撮影期間となった。
こうして無言日記にまとめてみると、個人的にはとても特別なその時間もまた、前後のなんてことはない時間とまったく等価になる。それが面白くて、こうして無言日記を続けているなあ、と思う。
時間どころか、どこに行こうがどこも特別ではない、みたいになってきている気もする。あくまで自分のなかでは。
というか無言日記とは、自分の経験とはまったくべつの、まるで他人かなにかのモノのような気もする。
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