世界各国の音楽を発掘・収集するユニットSoi48が、微笑みの国=タイの表と裏を紹介する連載「微笑みの裏側」。先月にフジロック・フェスティバル2017に出演したSoi48。日本全国から音楽ファンが押し寄せるフェスにてタイ音楽の反応はどうだったのでしょうか。フジロックでの様子、そして夏休み中に聞いているというSoi48おすすめ音楽を紹介してくれています。

文=Soi48
フジロック・フェスティバル2017出演とSoi48の夏休み

2月に映画『バンコクナイツ』公開、4月『TRIP TO ISAN : 旅するタイ・イサーン音楽ディスク・ガイド』出版、Soi48にとって2017年前半の総決算となったのがフジロック・フェスティバル2017出演だった。今回は日本最大の音楽フェスティバルへの出演と、最近聴いた音楽を紹介したいと思う。
アーティストなら誰でも1度は出演してみたいと思うフジロック・フェスティバルの出演機会は突如訪れた。
2月にリキッドルームで開催された映画『バンコクナイツ』公開記念ライブの時にオファーを受けたのである。この日はバンコクナイツで使われた楽曲を中心にタイのレコードをプレイしたのだが、終わると見かけない3人組の男たちが話しかけてきた。
「ちょっとお話いいですか?スマッシュという会社の者です」
挨拶をして話を聞くと、なんと僕らのDJを聞くために何回もSoi48パーティーに足を運んでくれていたらしい。知名度もないマニアックなイベントに来て、僕らの選曲や活動をチェックしていたスマッシュのスカウトには驚きの一言だ。
僕らの
「タイ音楽を中心にDJしますけど大丈夫ですか?」
との問いに
「もちろん問題ありません。好きなだけタイのレコード回してください」
と暖かいお言葉をいただいた。
僕らはフジロック・フェスティバルに出演することも嬉しかったが、何より嬉しかったのはタイ音楽を日本最大のフェスでプレイ出来る機会が出来たことだった。東京で開催しているSoi48パーティーに遊びに来れないお客さんが全国から集まる一大イベントだし、ワールドミュージックのフェスティバルではなく、ロックやヒップホップ、レゲエと同じフィールドでタイ音楽でお客さんを踊らせるのは意義のあることだと考えていたからだ。タイ音楽の知名度アップと地位向上にはフジロックは最高の舞台である。
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