山口情報芸術センター=YCAMのシネマ担当・杉原永純さんが日々の仕事や生活、同センターの催しについて記録する連載「YCAM繁盛記」第38回。「カナザワ映画祭2017」「真夏の夜の星空上映会」、そこで初お披露目される染谷将太監督の『ブランク』の撮影現場を体験できるインスタレーション「ブランクVR」、そして「YCAM爆音映画祭2017」とイベント尽くしだった8月を振り返ります。さらに現在進行中の三宅唱監督が山口で映画を制作する「YCAM Film Factory」第4弾のことも。

爆音の夏が終わりYCAM Film Factory 三宅唱監督滞在制作スタート
文=杉原永純
8月のイベントラッシュの反動で今になって最近毎日が異常に眠い。休眠を欲しているがまだまだ仕事に切れ目が見えない。YCAM爆音映画祭の最中に山口入りした三宅唱監督の滞在制作がすでに始まっている。ゴールはまだ定めていない。三宅さんも仕事が重なっている中で山口入りしてくれた。夏前に函館で撮影をしていた最新監督作『きみの鳥はうたえる』目下編集中。今年のPFF(ぴあ)で特別上映される『ワンピース・チャレンジ!』での上映作品を山口入りしてから撮影。カメラは固定、編集なしアフレコでどれだけ面白い映画ができるかという「ワンピース」の試み=遊びに、鈴木卓爾監督から誘われたとのこと。今回完成した作品は、9/24(日)にフィルムセンターで上映があるので東京にいる方は駆けつけてみてください。

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