梅田哲也さんの連載「ほとんど事故」第18回目は第11回のマニラ公演の記事の続編です。
フィリピン北部の山岳の村に滞在し、子どもたちと制作したパフォーマンスは今年2月にマニラ公演も行われました。それ以降も子どもたちとの交流は続き、とある子が出演した日本映画の予告編が公開されたり、里親支援団体を通じて手紙が届いたり…。古くから村に伝わるチャントという歌唱法を現在歌えるただ一人、リヒーラさんの歌声も聞かせてくれます。





文=梅田哲也
撮影=渡邉寿岳
録音=西川文章



2月のマニラ公演の終演直後、わいわい賑やかに食事するこどもたちを見回しながら反町さん、今度バギオで日本映画の撮影があって現地の子役をずっとオーディションしてるんだけど、決め手に欠けるって監督が言ってるのよね。この子たちの誰かやれる子いないかしら。貧しい家に姉と2人暮らしの、後にカメラマンになる少年、という役どころをきいて、カートが適役だとおもった僕は彼を紹介し、反町さんはその場で彼の写真を撮ってバギオに戻った。そこからは話がとんとん拍子で進行する。カートは村全体の協力のもとオーディションを受けることが決まり、車の長時間移動でまたもやヘロヘロになってオーディションに到着し、それでもがんばって堂々とオーディションを受けて、マニラの事務所にいる子役たちとは目力が全然違う、とカメラマンから絶賛されて出演が決まり、撮影がはじまり、クランクアップして、といったそれぞれの行程をときどき反町さんからメールで報告いただきつつ、そしてついに昨日、渡邉くんからメールがテンション高めのメールが届いた。予告編動画公開されてますよ!

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