世界各国の音楽を発掘・収集するユニットSoi48が、微笑みの国=タイの表と裏を見せてくれる連載「微笑みの裏側」第2回です。大勢の人々が行き交い、他人同士の人生が交差する場所として描かれることも多い駅。バンコクには数ある駅の中でも、利用者が非常に多いために、まさしく人生の交差点となっているような駅があるようです。今回はそんな"マジックポイント”の話から――

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文・写真=Soi48

 街にはよく知り合いとばったり会ってしまう場所というものがある。友達、仕事仲間、同級生・・・ならよいが、彼女とデートしている時、前に付き合っていた彼女とばったり出くわすと気まずい。若い頃ほど遊ぶ場所が限定されるためによくこういうことが起こる。大人になり東京のような大都市で生活をしていると選択肢の多さから、このような場所はさほど多くは無い。しかしバンコクでは存在する。それがスクンビット通りのソイ21(※タイで用いられている通りの名称。主要道路に対して、その脇道をソイという。)、別名ソイ・アソークにある駅である。バンコクの観光名所やビジネスエリアを縦断するスカイトレイン"BTS"と、地下鉄"MRT"が交わるのがこのスクンビット・ソイ21である。BTSの駅名はアソーク駅。アソークという地名は、ラーマ6世時代の高官アソークモントリーからつけられた。ナナ、スティサン、パホンヨーティン・・・バンコクには地主や住んでいた有名人の名前が由来の土地が多い。MRTの駅名はスクンビットである。



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