撮影:内堀義之
文・記録=ヒスロム
3月6日(晴れ)
神戸での展覧会、最終日。
今日は1階の展示会場でクロージングイベント。
京都の新しい作業場から出た土壁の土で、土団子をつくる。
会期中も展示会場でつくりながらこの団子を少しずつ大きくしてきた。
はじめは、手のひらで握れる大きさから少しずつ、手では収まらないくらいに。
土だんごを大きくしていくのは何かとても不思議な身体の感覚。
築40~50年くらいで10年以上住んでいなかった5軒繋がりの町家3軒分の壁を取り除く。
壁はほぼ土の壁。トンカチでガスッと穴を開け、それを取っ掛かりに、ボロボロッどさ。ドサどさ。
周りがうっすら見えなくなり、地面、床、体に粉が舞い落ちる。
この粉も土なんよな!?鼻水は茶色。唾も。かべ食べたんか…。 空気中に舞っていた細かい細かい粒が手のひらに載って、ころころ転がして。 手の大きさ越えたら床で転がして。ペタペタ、パンパンくっ付けて体で抱えるくらいの大きさになってきた。 このまま人間を越えるくらい、大きくしていったら身体、飲み込まれる感覚になりそうやのに。 それくらいまでいけたらよかったんやけど…。
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