boidマガジン

2016年08月号 vol.2

樋口泰人の妄想映画日記 その13

2016年08月13日 20:23 by boid
boid社長・樋口泰人による妄想映画日記。今回は久々に本当の日記形式で7月のひと月分の記録を掲載します。神戸、仙台、シネ・ロック・フェスティバルでの爆音上映や新宿での野外上映、試写で観た&原稿を書いた映画のことはもちろん、社長の日々の仕事ぶりも知ってもらえる映画/お仕事日記です。

新宿中央公園で行われた野外上映


文・写真=樋口泰人


 7月はもう死ぬほど忙しくハードな日々が続いたので、ほぼまったく記憶がない。せっかく死ぬほど働いたのにこれでは何もなかったことになってしまうので、その記憶の霞の中から断片だけでも掘り出せたら。まあでも断片なので、大したことではない。


7月1日(金)
11時に目黒にある庭園美術館に行って打ち合わせをする。牧野貴君のイヴェントを企画させてもらったので、その下見を兼ねて、牧野君と美術館の担当者たちと。 という予定になっていたことを夕方くらいになって気づいて青ざめる。打ち合わせは何事もなかったかのように予定通り行われていた。

7月2日(土)
山梨の実家に。新宿から甲府へ向かう列車の中で「週刊プレイボーイ」用の『トランボ』と『シング・ストリート』の原稿を書く。『トランボ』は入魂の脚本を普通に映画化した(だけ)という感じ。日本だけでなく、アメリカでも見えない形でのいやな圧力が増していることを、誰もが実感しているのだろう。『シング・ストリート』はわたしの20代の頃を時代設定にしたアイルランドの10代の若者たちの物語で、さすがにあれもこれもわかることだらけでウルウルするが、いつものことながらこの監督の映画では笑えない。わたしの妄想する物語の方が面白いと思ってしまう。

7月3日(日)
朝9時、という私にとっては画期的な早起きをするが、母親には遅いと怒られる。実家暮らしは1日で充分である。

実家付近。空間だけはたっぷりある

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