湯浅学さんの大著作集『大音海』の出版を目指し、そのイントロダクションとして湯浅さんの過去の原稿に書き下ろしの解説を加えて掲載していく本連載。今回と次回第15回は、1993年に『ブラック・ミュージック・リヴュー』で連載された「ブラック・ムーヴィーの挑戦」(全7回)をお送りします。
1993年は、71年のメルヴィン・ヴァン・ピーブルズ監督作『Sweet Sweetback’s Baadasssss Song』(邦題は『スウィート・スウィートバック』)が日本で初めて劇場公開された年です。1992年に起こったロサンゼルス暴動と前後してスパイク・リー監督の『ドゥ・ザ・ライト・シング』(89)や『マルコムX』(92)が登場し、日本でもようやくブラック・ムーヴィーが認知されるようになってはいたものの、それ以前から脈々と続いていたブラック・ムーヴィー/レイス・ムーヴィーの歴史を知る人は少なかったのではないでしょうか。これから2回に渡って掲載する原稿は、『スウィート・スウィートバック』の日本公開にも深く関与した湯浅さんがその歴史を丹念に追ったものになっています。
まず今回は全7回のうち第1回から第4回までの原稿と書き下ろしの解説を2ページに渡ってお届けします。




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