世界各国の音楽を発掘・収集するユニットSoi48が、微笑みの国=タイの表と裏を見せてくれる連載「微笑みの裏側」第5回です。今回はタイの町・文化紹介をお休みして、先日上映されたタイ音楽のドキュメンタリー映画『Y/OUR MUSIC』からSoi48独自の考察を展開してくれています。タイのインディー・シーンとメジャーのマーケティング、マフト・サイによる"THAI FUNK"とモーラムまで。現在のタイ音楽事情とその背景を知ると更にその世界が広がります。


トンサイ・タップタノン


アジアン・ミーティング・フェスティバル 2016
映画『Y/OUR MUSIC』について



文・写真=Soi48


 先日青山CAYにてアジアン・ミーティング・フェスティバル 2016の一環として上映された『Y/OUR MUSIC』 (2014年 / 監督 : ワラーラック・ヒランセータワット・エブリー、 デイビット・リーブ)を観賞してきた。 この映画は「あなたの好きな(選んだ)音楽は何ですか?」というテーマの下、タイの様々なタイプのアーティストを追いかけるドキュメンタリー・フィルムだ。
 今日は中華、今日は和食、ジャンクフード、たまには高級フレンチ・・・音楽も食べ物と同じく、好きな時に好きなものを選べばいいというのがSoi48の考えだ。我々は縁があってこの映画の登場人物の何人かと友達であり、この撮影現場にたまたま立ち会っていた。初めてこの映画を観て感じたのは撮影時期である2012年前後の音楽シーンの状況をフラットに映しているという事。しかし登場するジャンルやタイ音楽の歴史についての説明がない。そこで今回いつもboidマガジンで執筆しているタイの町や文化のコラムをお休みしてこの映画のキーになるタイの音楽事情を説明したいと考えた。

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