
映像・文=三宅唱
淡路島の高速道路のトイレに入ったら、窓のむこうに海がみえた。金刀比羅宮(ことひらぐう)からの帰り道だった。
金刀比羅宮とは、「こんぴらさん」とも呼ばれる香川の神社。いつできたのかというと、Wikipediaや公式サイトをざっと読んだ理解では、江戸時代の書物には「すでに三千年ちかいの歴史がある」というようなことも書かれているらしい。1165年には宗徳天皇を合祀する、という史実も。よくわからないが、気が遠くなるかんじ。行く前にちゃんと調べるまで、はっきりいって全然知らなかった。こんぴらさん、、、、食べ物かなんかだとずっと思っていた。

そんな場所に、およそ10年前の2004年、建築家・鈴木了二さんが新たに手を入れている。既存の建物の移設や新たな建築などを含む「金刀比羅宮プロジェクト」がそれ。想像するだけで気が遠くなりそうな、バカでかい仕事だ。2013年には全長96メートルの橋も新たにつくられている。
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