
文・写真=桜井鈴茂
ぼくは東京郊外に、といっても三多摩エリアではなく、多摩川を越えたところの神奈川県川崎市に、住んでいるので、当エッセイのタイトルをこのようにさせてもらったが、しかし、現在、我が家は種々のやんごとなき事情で――それについては(たぶん)おいおい書きます――売りに出されており、早ければこの拙文が皆さんの目に触れるころには、すでに郊外の住人ではなくなっているかもしれないことを、だからつまり、最寄り駅が神保町とか六本木とかになっており、サバーバン・ブルーズなんてどこ吹く風、アーバン・ライフを多いに満喫してる可能性だってなくはないことを、あらかじめ断っておこう。
読者コメント