boidマガジン

2017年05月号 vol.3

樋口泰人の妄想映画日記 その37

2017年11月10日 16:33 by boid

boid社長・樋口泰人による業務日誌ときどき映画&音楽&妄想日記です。今回はいよいよ映画『PARKS パークス』(瀬田なつき監督)が公開され、初日の舞台挨拶をはじめ『PARKS』関連のイヴェントが連続した4月21日~30日の日記をおおくりします。4月26日に亡くなったジョナサン・デミ監督のことも。



文・写真=樋口泰人


 いよいよ『PARKS パークス』の公開、ということで緊張感が半端なかった。この2年ほど地道にやってきたことすべてがこの1週間に集約される。何れにしてもいまさらどうすることもできない。悪足掻きはできる限りするが、したからといって効果が出るかどうかはわからない。どうにもならないこともある。そう思うしかないところまではきた。いずれにしてもこの映画のために動き回った4月下旬であった。振り返ると遠い昔のことのようでもある。この時間経過の感覚。かつてない速度で過ぎ去っていったあれこれは、しかし去っていったのではなく、ものすごいスピードで足元に堆積していったと言ったほうがいいかもしれない。足取りが重い。この重さの中で軽々しくステップが踏める老人になれたらと思う。



4月21日(金)
『PARKS パークス』公開初日前日でそわそわしながらも、その他の仕事もしなくてはならず、5月6日の大阪舞台挨拶のために予約していた新幹線チケットを受け取りに、高田馬場駅のみどりの窓口に。正確には窓口ではなく、窓口のところにある自動発券機に向かうわけなのだが、合計7人分のチケットを同じカードで予約したものだから最後の2名分のチケットがカードの限度額を超えてしまい発券できず。なんとかしなくてはと窓口の方に行くと、大勢の人が並んでいた。高田馬場は、引っ越してきて初めて知ったのだが、海外の人の人口比率がものすごく高く、窓口も完全に多国籍化している。いろんな言語が飛び交う。とはいえ窓口の担当者たちも、案外慣れたもので、思ったほどの混乱はない。並んでいるのが観光客じゃなくて、実際にここに住んでいる人たちだからだろうか? 
私の順番が来て事情を説明すると、どうやら申し込んだ時のカードでしか支払いができないのだそうだ。つまり、一旦限度額を超えてしまうと、毎月のカードの清算日に支払いを済ませ、カードの使用金額をクリアにしてからでないと再購入できないのだとのこと。そこをなんとかできないかというやりとり。わたしの方がシステムを理解しない外国人のようになっている。カードもまともに使えない日本人なので本当に申し訳ないのですが、なんとかお助けをということで、別のカードで支払いをした。というか、多分、いったん申し込みをキャンセルして別のカードでの申し込みをしてくれたんだと思う。とにかくなんとかなった。

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