「樋口泰人の妄想映画日記 その23 後編」です。Soi48との新たな爆音映画祭特集タイ・イサーンについての打ち合わせからYCAMでの相対性理論の展示・ライヴ・爆音上映まで。
12月15日(木)
昼はsoi48のふたりを交え、来年の爆音映画祭タイ・イサーン特集について企画を練った。果たして運営面で成立するのかどうかも含めての話なのだが、まあ、基本的には成立しようがしまいがやることはやる、のではあるのだが。それでもさすがに、なんとか成立させないと、ということで頭をひねるわけである。招聘したいミュージシャンたち、上映した映画をリストアップして、どのようにしたらそれが可能になるかを考えていく。『バンコクナイツ』の公開、soi48の著書、そして『潜行一千里』の連載などの流れに、うまく乗れるといいのだが。
そしてやはり一旦帰宅して猫様たちに夕食を出し、『PARKS パークス』の試写会場、松竹試写室、試写前の打ち合わせを済ましてそのまま山口に向かうため羽田へ。夜にはおそらく妻子が成田に着き、猫様たちのお相手をしてくれるはずだ。走り続けて搭乗したのだが、この日はプーチンが山口入りということなのか、いつもの搭乗口ではなく、バスに乗って別場所に連れられての登場。間近に見る飛行機は、ワクワクさせるオーラのようなものがあった。みんなが写真を撮っていたので、やはり空を飛ぶということは特別なことなのだ。
山口に着くとターミナルの窓から皆さんが写真を撮っていて、いつもはこんなんじゃないのに、やはり乗る時のちょっとしたイヴェント感が人をこんな風に変えるものなのかと思っていたら、後から思うとなんのことはない、窓の向こうにあったのはプーチンの専用機だったのだった。
そしてそのままYCAMに向かい、18日のための爆音上映チェック。ただ、上映用のデータが未着のため、当日のベースになる音と段取りを決めるにとどまる。そして、その日山口でライヴを行なっていた井手くんたちの打ち上げ会場へ。なんと、湯浅湾のファンだという女子も参加していた。夏には湯浅湾はともかくアナログばか一代はやるので是非と、誘った。
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