
スコット・ベンソンほか『Night in the Woods』
パターンのなかで
文=土居伸彰
前回に続いてインディ・ゲームの話。『Night in the Woods』というゲームを昨日ちょうどクリアした。アニメーション作家のコレクティブ「レイト・ナイト・ワーク・クラブ」の一員スコット・ベンソンが制作したゲームである。アニメーション作家がゲーム制作に乗り出すというテーマ自体は既にこの連載でもデイヴィッド・オライリーなどの例で触れているが、それらの例に漏れず、このゲームもやはり既存のゲームのイメージからは少し外れたものである。個人的には、「物語もの」という点で、「ゲームというフォーマットだとこんな物語の語り方がありえるのか!」とかなり衝撃的なゲームでもあった。オライリーの『EVERYTHING』と並んで、アニメーション表現自体のこれからを占う部分もあるような気さえしている。
『Night in the Woods』トレイラー
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