山口情報芸術センター=YCAMのシネマ担当・杉原永純さんが日々の仕事や生活、同センターの催しについて記録する連載「YCAM繁盛記」。本連載にも度々登場してきたYCAM制作の映画『ギ・あいうえおス 他山の石を以って己の玉を磨くべし』(柴田剛監督)がいよいよ劇場公開されます。今回は同作のプレミア上映の際に山下敦弘監督が言った「だから、何?と言ったら負けな映画」という表現をもとに、いま一度『ギ・あいうえおス』が紹介されるとともに、YCAMである作品を見たお客さんから寄せられたクレームから考えさせられたことなどが語られます。
YCAM通常上映会場のスタジオCの入り口に掲げられた「C」のLEDサイン。ちょっとずつ模様替え
「だから、何?と言ったら負けな」映画
文=杉原永純
春になると山口市内は最高気温が急激に上がる。だいたい25度を超えてくるのだが、陽が落ちるとグングン下がる。盆地の宿命。この時期は何を着るか難しいし、体調を崩しやすい。YCAMに来て3年が経った。3度目の春が来た。
ホンマタカシ監督『最初にカケスがやってくる』(225分バージョン=で、定点観測ワンカット)
最近のライブ上映。写真家・ホンマタカシ監督『最初にカケスがやってくる』上映に合わせて行った音楽家・原摩利彦氏によるライブ風景。ホンマさんも原さんも創作に極めて実直なナイスガイだった!
遂に7月に渋谷・ユーロスペースで、劇場公開に至る柴田剛監督最新作『ギ・あいうえおス 他山の石を以って己の玉を磨くべし』。
公式サイトもなんとかオープン。まだ見れていない方が多いと思いますので、まずは予告編を見てもらいたい。
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