ヒスロムの活動を写真、テキスト、動画で記録するヒスロム日記。いつもの活動場所にて住宅建設が進むなか、宅地でありながら住宅ではなく、木が植わっている一区画を見つけたヒスロム。その持ち主との会話について、それぞれのメンバーによる記録です。
文・記録=ヒスロム
2016年 秋頃。
新しい土地に、新しい家がどんどん建てられていく。
何年前、何10年前に建てられた建物は勿論ここには存在しない。
最近は住宅建設ラッシュで、日曜日でも工務店の人たちが仕事をしている所もちらほらある。
均一な広さでほぼ仕様が決まっている宅地では、工事が始まる時期は違ってもだいたいの造りや経過は殆ど同じ。
水道や電気の主要なパイプは既に準備されているので、工事の始めには家の形に合わせてコンクリートの基礎を造る工事を行なう。
1つの宅地が眼についた。隣の家は基礎工事の真最中。しかし、ここには土地の真ん中辺りに木が数本植わっている。
しかもただの植え方ではなく。やたらと愛情をこめている様な、手のかかった植え方。
見つけた瞬間、心がスーッと気持ち良くなった。
でも、何故まず最初に木なのか。この状態から何処にどうやって家建てる。小さな家を建てるのか。
どんな家を建てるか決める前に、とりあえず育てたい木を植えて、その成長を見て建物を考えるんかな。
その発想やったら凄い。家ができて、庭ができて、木を植えるのではなく。その反対で、
木を植えて、庭ができて、家ができるってこと。昔ここは山やった事を一生懸命に想ってるんかな。
いや。それか、この宅地に何かの不具合があって改善の余地が無く、売れなくなったのでハウスメーカーが宅地の土壌実験で植えているとか、庭のモデルガーデン的な感じで、ガーデニングの会社との共同とかかな。
売れる前の有効活用的なアピールとか。どういう事だろうか。今後、気にかけておこう。
2018年12月号
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